2020年のトレンドを紐解く! 注目製品のセールスポイント

2020年は果たしてどんな年になるのでしょうか。
当然、ビジネスにおける動向にも注目が集まります。
その中で大事なのは、業界関わらず先手を打つことです。
したがって、「どの製品が流行し、どのようなムーブメントが巻き起こるか、それらの予測に対してマーケティングは何をすればよいのか」。
この命題に立ち向かうためには、鮮度の高い情報をインプットし、多くの消費者・ユーザーの潜在ニーズに訴求するコンテンツの、タイムリーな発信が必須となります。
当メディアも同様です。
そういうわけで、本記事では2020年のトレンドになり得る注目製品を、ゲーム、グルメ、ファッションのジャンルからそれぞれピックアップしていきます。
願わくは打ち手に悩むビジネスマンの、次なる施策のヒントにつながれば幸いです。

2020年のトレンド候補(製品、ジャンル)をご紹介

デジタル×アナログ! 謎解きゲームが示唆するトレンド

デジタルの進化がいかに加速しようとも、現代においてはもはや想定内の範疇に感じられ、ともすれば消費者の期待値の方が凌駕してしまうというシビアな世界が、ビジネスの現場では存在するわけです。しかし、ひとつ発想を転換するとしたら、アナログ回帰が時に斬新さを呼び起こすことだってあります。伝統への目配りが結果的に、新たな価値観を生む。2019年の終盤に筆者が目の当たりにしたのが一本のゲームソフトでした。

Nintendo Switchより2019年11月末に発売された「紙謎 未来からの想いで」は、近年の謎解きブームを俯瞰したかのように新感覚の手触りが印象的なゲーム作品です。
この傑作の面白さを伝えるには実際にプレイしてもらうことが一番ですが、ブランディングやセールス面での魅力を語るなら、もうちょっと違った角度で言及するべきでしょう。
ということで、膝を打ち、舌を巻いたポイントをいくつかご紹介します。

紙を使って謎を解く

このゲームの醍醐味であり、ユニークたらしめている最大要素です。
印刷して、折って切って裏返して、メモして……。最終決定アクションは画面上で行うとはいえ、昔懐かしい小学校の図工の時間がフラッシュバック。で、忘れていけないのがちゃんと謎を解くために頭を使わないといけないということ。国語や算数、そして音楽の素養も試される、実はシビアな世界がここにあります。作品のこうした仕掛けがビジネスに通ずる思考法を養ってくれるというのは、世界観以上に(自分事化した)プレイヤーを夢中にさせる大きな行動喚起(=CTA)ポイントになっているかもしれません。アナログと一言で片づけるにはちょっと早計に思えるほど、味わい深さを湛えます。

ストーリーの抽象性

いつの時代もわかりやすいものが共感を呼びヒットしがちですが、各ステージをクリアしてもストーリーの全貌はなかなかみえてこないのがこのゲームの特徴。描かれるイラストのタッチも相まって、不思議な感慨をもたらします。まさに謎が謎を呼ぶ抽象的なテイスト。だからこそプレイヤーの心情を揺さぶってくるのでしょう。不明瞭なものだからこそ真実を追いかけたくなる。ユーザーインサイトに訴求する一つの手法、セオリーが、案外こうした逆の発想の中にあるような気がします。

仲間と一緒に楽しめる

これからの時代は知識よりも体験、それもコミュニティと合わせて与えることが付加価値として高くなるというのは、もっぱらマーケティング業界でいわれていることですが、まさしく、この紙謎というジャンルのゲームも、複数プレイで周囲と絆を深めていくことが制作者の本懐なのではないかと思います。
体験を共有することはチームワークの強固にもつながります。楽しむことだけでなく、処世訓、処世術が隠し味として潜んでいるからこそ大人をターゲットにしても遜色ないのでしょう(むしろ子どもにはコンセプトはもちろん謎解きレベル含めて難解な印象です)。

「紙謎 未来からの想いで」について、もっと詳しく内容を見る

2020年も台湾グルメから目が離せない!

日本でセンセーションを巻き起こしたタピオカミルクティーですが、実は台湾発であることは案外知られていなかったかもしれません。
もちろん徐々に浸透していきましたが、正直、スイーツブームとして括られることも多かったように思います。
が、そろそろ2020年は台湾グルメが全体的に脚光を浴びるのではないか。少なくとも筆者はそう睨んでいます。実際、次に流行が予想される台湾グルメは熾烈をきわめるほど多くの候補が挙げられています。
例えば、「芋園(イモエン)」「仙草(センソウ)」「豆花(トウファ)」。ご存じの方も多いのではないでしょうか。「タピオカパンケーキ」「シャオマーユー」あたりも有力。
と、スイーツだけでもこんなにもバラエティに富んでいます。
そのほか、「魯肉飯(ルーローファン)」「牛肉麺(ニュウロウミエン)」といった日本でも知名度の高いお肉料理や、台湾現地の朝ごはんの定番「鹹豆漿(シェントウジャン)」など
ネクストブレイクが期待できる絶品メニューばかりです。

これらに対して関係者はもちろん、トレンドを発信する側はどうアプローチするべきか。
人気度調査は必要不可欠です。ランキング形式で特集を組むのもいいでしょう。各地のイベントなどの催し事もマークしておかなければなりません。
そして大事なこと。そう、最新情報を発信することです。
何より鮮度が大事です。これを継続していくことで信頼度が高まります。もちろん情報についてはくれぐれも慎重に精査してください。

例えば、運営する媒体が人気の火付け役としてブランディングできれば、台湾グルメに限らず、扱う分野それぞれにおいて多くの人が自然と集まってくるようになるでしょう。

次にブームとなる台湾グルメは?

オリンピックイヤーとファッションの親和性

2020年のビッグイベントはどうしたって東京オリンピックが筆頭に挙げられます。
そこで考えたいのは、旬のトピックを活用にするにあたって、どの分野、領域まで手を伸ばせるか。やはりスポーツの祭典。スポーツ用品の売れ行きはある程度計算できるでしょう。
うまく絡めてヒットを生むことは容易に想像できます。

筆者が注目しているのがファッションです。そして、ずばりスニーカーです。
親和性の高さは申し分なし。ここは無視できません。
「NIKE(ナイキ)」「ADIDAS(アディダス)」「NEW BALANCE(ニューバランス)」といった世界的なスポーツブランドは過去にもオリンピックとのコラボレーション製品をリリースしています。
2020年、東京オリンピック仕様でどういったデザインモデルが個別に生まれるか気になる中で、世界の人たちがどの製品を支持するかというのも一つの注目点になると思います。つまり、外国人向けにどういった販促戦略を立てるかが、ビジネス面で大きなミッションになってくるわけです。
仮に、海外が一つの靴を報じた場合、オリンピック期間を過ぎてからもブームは続き、ひいてはトレンドの指針になり得ます。

もちろん、スニーカー以外も、爆発的にヒットする商品が出てくる可能性は高いでしょう。
ポイントはコラボレーションと世界の審美眼。
前者は自身(東京)のウリや強みを把握すること、後者はしっかりとターゲット(世界)の潜在ニーズを読み取ること。
いずれにせよ、オリンピックもまた、マーケティング思考とは切っても切り離せないものなのだと思います。

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